隣の席の苦手なキミと
ーーそうは言っても、やっぱ会津くんと佐山さんが話してると心が痛むわけで。
休み時間とか、佐山さんに勉強を教えてる会津くんをみて落ち込む。
「それにしても…朱理すごいね。あの出来事で会津くんに嫌われたことしってるはずなのに。」
あの出来事とは、佐山さんが私と南ちゃんを引きはがそうとした時の出来事だ。
「それだけ好きなんだね、会津くんが。」
会津くんが面倒くさそうに、嫌そうに勉強を教えてるのは誰が見てもわかる。
それでも教えてもらう佐山さんはよほど頭が悪いのか、会津くんが好きなのかの2択だ。
でも、佐山さんは頭がいい方だから、よって後者となる。