隣の席の苦手なキミと




「会津くん、帰ろ。」



放課後になり、そう言うと会津くんは頷いて立ち上がった。



「あ、会津くん、わたし隣の席浜村くんになったんだ!」



帰り道、そう言うと会津くんは、



「へぇ、よかったじゃん。」



そう言って笑った。



「会津くんは…佐山さんなんだよね?」



私がそう聞くと会津くんはコクリと頷いた。



「あぁ、そうだよ。」



別になんとでもないように答える会津くん。



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