隣の席の苦手なキミと
加藤さんと
次の日。
「優香ちゃん、おはよーって、なにその目。」
朝、登校すると浜村くんにそう言われる。
実は昨日、夜寝る前に泣いてしまった。
「えへへ、いろいろあって……」
私がそう言うと浜村くんは少し考えてから私の腕をつかんだ。
「こんな状態の優香ちゃん、会津くんとか南ちゃんが心配するでしょ。ついてきて。」
そう言って私たちは教室を出て行く。
しばらく歩くと、屋上についた。