隣の席の苦手なキミと




「ごめんなさい……っ!」



次の瞬間、私は頭を下げられていた。



「えっ……なっ…」



わけがわからなくて戸惑っていると、加藤さんは申し訳なさそうな表情をする。



「あのイケメンくんに言われたの。私たちがやってることはただのイジメだって。
私たちの勝手なストレス解消だって。」




あの日、会津くんはそんなこと言ってくれたんだ。



「そんなことはわかってたんだ、本当は。だけど、認めたくなくて。

ほら、誰だって嫌でしょ?自分が悪役だなんて。

だけど、人に言われて…自分は最低なんだなって改めて思い知らされたの。」




ポロポロと涙をこぼす加藤さん。




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