隣の席の苦手なキミと
倉庫の中で



それからしばらくが経った。



相変わらず、帰り以外は会津くんを避け続けている私。



帰り道は私も普通のため、会津くんは特に疑問に思ってないようだ。




そして今日のお昼休み、



「会津くん…っ、話があるの…」



佐山さんが真っ赤な顔をして会津くんに話しかける。



「ん?わかった。」



そうして、2人は教室を出て行った。



「あれ、絶対告白だよ。」



南ちゃんもそのやり取りを見ていたらしく、私にそう言ってくる。




「うん…」



そんなことはわかってる。誰がどう見たって告白だろう。



大丈夫。会津くんは…二股とかかけないから。



会津くんを信じる。



しばらく経つと、やけに嬉しそうな佐山さんが戻ってきた。



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