隣の席の苦手なキミと
「なっ、何言って…!」
「だーから、いっつも我慢してんだろ。それが爆発すんのが怖いんだよ。
で、席が遠いと爆発する恐れもないし、我慢もしなくていい。適度な距離が一番だ。」
なんだか少し悔しそうに言う会津くん。
「ね、今も我慢してるの?」
私がそう言うと会津くんは目を見開いた。
「んなこと聞くか?普通…でもまぁ、してるかな。」
「じゃあさ…」
会津くんの背中に腕を回す。
「我慢、しなくていいよ?」
私がそう言うと会津くんは一瞬驚いた表情をしたあと、ニヤリと笑って、
「その言葉の意味、わかってる?」
そう言って私に深くて甘いキスを落としたのだった。