隣の席の苦手なキミと
「南ちゃん、やったね、嬉しいね!」
席を移動してまた南ちゃんに声をかける。
「もう、ほんと可愛い、優香。」
そんなやりとりをしてると、
「……隣、おまえ?」
という男子の声が聞こえた。
そしてその声の主は会津 凪くん。とてもモテる人。
「へ…あ、えっと……」
頷けばいいだけなのにしどろもどろになる私。
「うん、優香が隣。」
それを助けるかのように南ちゃんは会津くんに話してくれた。
「マジかよ、最悪……」
口が悪い彼。
「ひっ…ごめ…っ……」
そして私はそんな彼が苦手だ。