隣の席の苦手なキミと
佐山さんのお願い
次の日。
「白崎さん、おはよう。」
朝教室に入ると、珍しく佐山さんに挨拶をされる。
「へ…あ、お、おはよう。」
声が震えながらも、なんとか答えて席に行く。
「優香、おはよう。」
「おはよ、南ちゃん。」
そうだよ、南ちゃんは私の悪口を言うわけない。
佐山さんとその取り巻きたちはわかってないんだ。
「南ちゃん大好きっ。」
「ふふっ、私もよ。」
私たちがそう言い合ってると、
「席につけー。」
先生が教室に入ってきたのだった。