隣の席の苦手なキミと




ヒィ……ここで私は今から…何をされるのだろうか。



身構えてると、佐山さんはフッと笑った。



「そんな緊張しなくていいのに。私はただ、お願いをしに来たのだから。」




「え…?お願い?」




私がそう言うと佐山さんはニコリと笑った。





「そう、お願いよ。聞いてくれる?」




途端、困った表情になる佐山さん。




「内容にも…」




「お願いっ!」




内容にもよる、って言おうとしたけど遮られてしまった。



「え…わかりました。」



こんな一生懸命頼まれたら、断れるわけがない。



< 44 / 300 >

この作品をシェア

pagetop