隣の席の苦手なキミと

会津くんの優しさ

次の日。




ドキドキしながら教室へ行く。



南ちゃんは…佐山さんと話していた。



ソワソワしながら話し終わるのを待つ。



「じゃ、また休み時間ね。」



すると南ちゃんはそう言って私のところへ来た。



「お、おはよ。」



私がそう言うと南ちゃんは一瞬、私の方を見てからプイと視線を逸らした。



あ………



やっぱ嫌われちゃった。




ジワリと目に涙が溜まる。



泣きそうになり、俯いてると隣で会津くんが面倒くさそうに見ていることに気づく。




「……泣かれたら困るから泣くなよ。」




ポツリとそう言って会津くんは私から目をそらした。



なにが…困るのよ。関係ないじゃん。泣いたってどうでもよさそうにするだけでしょ？



それに……私は泣かないもん。特に会津くんのまえでは絶対に泣かない。