隣の席の苦手なキミと

「これ、洗濯して返すね。」



「は？別にいいよ。」



「私がそうしたいから。」



会津くんから貸してもらったハンカチをカバンの中に入れる。



すると、会津くんは立ち上がった。



それに続いて私も立ち上がる。




「おまえ、目と鼻真っ赤。泣いてたの丸わかり。」



クスリと笑っていう会津くん。




「……泣いてたからしょうがないよ…」



プイと目をそらしてそういうと会津くんは私のカバンを取り上げた。