隣の席の苦手なキミと
「…金払ったからもう帰るぞ。家まで送ってく。はい、氷。手に当てとけ。」
「ごめん……っ…」
私のカバンも持ってくれてる会津くんを見て本当に申し訳なくなる。
「本当に…ごめんなさい……」
俯きながらそう言うと、私の頭に会津くんの手が乗った。
「バーカ。別にいいよ。俺は。」
笑顔でそう言う会津くん。
笑顔を初めて間近で見てしまい、思わずドキリとしてしまった。
「あ、会津くんは面倒見がいいんだね…」
私がそう言うと会津くんは少し考え込んだ。