隣の席の苦手なキミと
「……友達ってさ、どんなに多くいても結局は質だよな。
おまえらみたいないつ切れるかわからない絆よりも、
コイツと堀川のようなお互いのことを大切にする方が絶対いいに決まってる。」
会津くんのその言葉に取り巻きたちは怯む。
「……白崎、堀川行くぞ。コイツらはもう無視しとけ。」
「そうね。行くよ、優香。」
「うん…」
量より質、かぁ。確かにそうかも。
あの大量な人たちより南ちゃんや会津くんがいればそれでいいや。
気づいたら、会津くんへの苦手意識がなくなっていた。