隣の席の苦手なキミと
「優香、ごめんね。」
放課後、久々に南ちゃんと帰る。
「ううん…っ、南ちゃんこそ私のためにありがとうっ!」
私がそうお礼を言うと、南ちゃんはニヤリと笑った。
「で、どうなのよ?会津くんとは。」
「へっ、何もないよ?」
私がそう言うと南ちゃんはニヤニヤしながら私に近寄る。
「でも、2回も抱きしめられちゃったんでしょ?昨日。」
そう言われて、昨日のことがフラッシュバックされる。
「……っ、そうだね。」
そして、顔に熱が帯びる。