隣の席の苦手なキミと




そして、妹さんのことを話すと南ちゃんはため息をついた。




「なにそれ、早く言ってよね。でも…男子の家行くとか進歩したね、優香。」




安心したように言う南ちゃん。




「えー?妹さんに会うだけだよ。あー、楽しみっ!そうだ、南ちゃんも来たら?」




私がそう言うと南ちゃんはチラリと会津くんの方を見てからふっ、と笑った。




「私は大丈夫。楽しんできな、優香。」




「そっか。じゃ、楽しんでくる!」




会津くん、顔立ち整ってるから妹さんも整っていそうだな。



私なんかより絶対美人だよ。



私より大人びてたら少しショックだな。



そんなことを思いながら私は放課後を待ったのだった。



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