友達以上恋人未満
―キーンコーンカーンコーン
「あ、チャイムなっちゃった!」
「戻ろっか!」
あたしと鈴が提案した。
「ああ」
だけど健には元気が無くて、健どうしたのかな?
あたしはあまり気にせず授業に集中した。
そろそろ期末テストだから。
あたしは頭がいいわけじゃない。
ましてや悪いわけでも…、あるのかな?
だから授業は集中しないと、意味わかんなくなっちゃう…。
―キーンコーンカーンコーン
『起立、礼。』と号令がかかった。
教室がざわめき始める。
すると、鈴があたしの元へやってきた。
「どうしたの?」
「あんた、馬鹿。」
……はい?
え、いきなりそれですか?
なに、馬鹿って。
いや、あたしは馬鹿だけどさ。