友達以上恋人未満


「なあなあ、こん中で勉強できるのって、仁だけじゃね?」



確かに…。

あたし達は早速勉強してます!

けど、始めて三十秒後、早くも問題発生!

この中で勉強が出来るのは仁くんだけでした…。



「俺、わかんないとこ教えるよ。」



しかも仁くんは学年十位に入ってる。

こんなに見た目は不良っぽいのに…。

人は見た目によらないみたいです。



―一時間後


皆寝てしまいました。
いつも使ってない頭使って疲れたのかな…。

起きてるのはあたしと仁くんのみ。

少し気まずい。



「なあ。」



ビクッとあたしの体が震えた。

いつもより低い声だったから。



「なにビビってんだよ?」



なんだ…。
いつもの仁くんだ。


だから、
こんなことになるなんて
思ってもなかったんだ。

ごめんね…?
健。



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