友達以上恋人未満
鈴に……、
言っていいのかな?
だけど、何だかわからないこの気持ちを一人で溜め込みたくない。
「あのね…?
本当は今日も健と一緒に学校くるはずだったんだけど……。」
「けど?」
「途中、同じクラスの女の子に健が話し掛けられて…、なんかイライラしちゃって走ってきちゃったの…。」
「……」
「鈴?」
鈴、どうしたんだろう?
急に俯いてしまった。
あっ!
やっぱりこんなことか、とか思っちゃったのかな?
「咲、よかったじゃない!」
「ふぇ!?」
鈴がいきなり顔をあげたと思ったら、今度はあたしの肩を掴んで思いきり揺らしてきた。
「な、なにが!?」
やっと、揺れがおさまったと思って、鈴の顔を見たら、
今度はニヤニヤと何か企んでいるような顔をしていた。
「それってさ、恋なんじゃない?」
恋?
恋って、あの恋?
……恋?
えーーーっ!!!