最高にめんどくさいイケメンに愛されている女の子




十分後






「はじめさ〜ん!」




さっきのファッションビルの入り口で何気ない話しをしていると、聞き覚えのある声が遠くから聞こえてきた。






オレたちは、声のする方を振り向いた。






背の高い男は、目つきの悪さに猫背で、手をポケットインにしているので、すぐに我がバレー部の一員のヒビちゃんだと判断できたが、隣の美少女が誰だかわからなかった。





とにかく顔が小さくて、目がパッチリとしていて、髪とか歩くたびにフワフワと揺れていて、つい可愛いと思ってしまった。





天ちゃんは、美少女の方を見てすぐに走り出した。





「お前、もしかしてみのりなのか?」





「はい!はじめさんの可愛い後輩の日向みのりちゃんです!」





天ちゃんに名前を聞かれた美少女は、嬉しそうに敬礼のポーズをとった。





だが、まさかとは思ったが、美少女の正体はヒナちゃんだった。







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