第1巻 Sicario ~哀しみに囚われた殺人鬼達~
「アハハッ!!いや~笑えるね。...ハァ...馬鹿過ぎて。」

「おい、ギフト。此奴何を言ったんだ?」


ギフトは笑いを堪えて俺を見た。


「僕等が酷い事するってシヴァルが言ってたって...アハハッ!!笑えるね!」

「思い込みだろ。」

「そうだろうね...。シヴァルは面白い事を考えたものだよ。」

「あ?何が?」

「セルリア、君は絶望的に馬鹿だな。...彼は僕等を殺そうとしたんだよ。無理な事なのに...」


成程...その前にさっきの台詞、前にも同じような事言われたのだが。

少し目が血走っているドールがギフトを見つめる。


「兄さん...此奴どーするの?殺す?殺すの?」

「足を折れ。其れ以外は何もするな、解ったか。」

「解ったよ♥兄さん♥」
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