第1巻 Sicario ~哀しみに囚われた殺人鬼達~
「...グチャグチャ。」

「あぁ、逃げられたら台無しだろ。」

「...ここ迄しなくても、足は如何にか出来たでしょ。」

「見た目も大事さ。インパクトは人に影響を与えやすい、想像するだけで興奮しちゃうよ。」

「興奮すんなよ。気持ち悪ぃな...。」


ギフトは俺へ視線を移すと、眉間に皺を作って睨んだ。


「失敬だな!そもそもセルリアも似たようなものだろう!!」

「お前みたいに人前で堂々としねぇーよ!」

「1人ではするんだろう。」

「っ......るせぇー。」


ギフトと似ている(性癖)なんて絶対認めないからな。
...似てるけど。

殺し屋『Sicario』の中で唯一性癖が一緒なのは、俺とギフトだ...。認めたくないが共通点を上げてみれば、認めざる得なかった。

あくまで俺がギフトと同じなだけで、ケビンやムッシュの性癖は勿論違う。
とは言え2人の性癖がどんなものかは知らない、だが俺やギフトと同じと言う事は早々ない事だ。
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