第1巻 Sicario ~哀しみに囚われた殺人鬼達~
そんな和やか(?)な雰囲気になっている時に、今にも壊れそうな金属音をたてて扉が開かれた。
俺達の視線が扉へ集まる。扉を開いたのはマーシャルの付き人兼幼馴染みのシヴァルだ。
俺達の姿を見て驚きの表情を現したシヴァルは、其のまま視線を動かしマーシャルを見つけたところで、目の動きが止まった。
「マーシャルッ!!」
シヴァルは俺達の間を駆け抜けて、無残な姿のマーシャルを抱き上げる。
辛うじて意識が残っていたマーシャルはシヴァルを見て安堵の涙を流した。
「マーシャル...可哀想に...。」
シヴァルは大事そうにマーシャルを抱き締める。
「おいおいおい!!勝手にシリアス展開進めるんじゃないよ!!!...偽善者め。」
ギフトはシヴァルとマーシャルを引き離すと、シヴァルの腕を掴んで床に叩きつけた。
その拍子でギフトの背中に刺さっていた包丁が抜ける。
ギフトは珍しく目付きの悪くなった目で俺を見た。見たと言うより、命令に近いものを俺へ伝えている。
俺は其の意味を受け取ると、コートのポケットからポケットナイフを取り出した。
ナイフを右手に持つとシヴァルの背後を取り、左腕をシヴァルの首へ回す。
両腕で抵抗される事が無いように、俺の両足で押さえつける。
そして、シヴァルの押さえ付けられた両手を、ナイフで刺した。
手の甲から垂直に掌(てのひら)へ向けて刺す。手の骨に少し当たって擦れる様な感覚がしたが、気にする事は無かった。
シヴァルは痛みで声を上げ、身を捩らせたがそんな簡単に俺から逃れる事も無く、されるがままの状態だった。
同じ様にもう1つの手もナイフを通す。
また五月蝿い叫び声を上げるから、五月蝿くて俺はシヴァルの右耳を強く噛んだ。
其の後はナイフを心臓付近にかざして、ギフトを見つめた。
ギフトは満足そうな顔をすると、シヴァルの目の前に座る。
俺達の視線が扉へ集まる。扉を開いたのはマーシャルの付き人兼幼馴染みのシヴァルだ。
俺達の姿を見て驚きの表情を現したシヴァルは、其のまま視線を動かしマーシャルを見つけたところで、目の動きが止まった。
「マーシャルッ!!」
シヴァルは俺達の間を駆け抜けて、無残な姿のマーシャルを抱き上げる。
辛うじて意識が残っていたマーシャルはシヴァルを見て安堵の涙を流した。
「マーシャル...可哀想に...。」
シヴァルは大事そうにマーシャルを抱き締める。
「おいおいおい!!勝手にシリアス展開進めるんじゃないよ!!!...偽善者め。」
ギフトはシヴァルとマーシャルを引き離すと、シヴァルの腕を掴んで床に叩きつけた。
その拍子でギフトの背中に刺さっていた包丁が抜ける。
ギフトは珍しく目付きの悪くなった目で俺を見た。見たと言うより、命令に近いものを俺へ伝えている。
俺は其の意味を受け取ると、コートのポケットからポケットナイフを取り出した。
ナイフを右手に持つとシヴァルの背後を取り、左腕をシヴァルの首へ回す。
両腕で抵抗される事が無いように、俺の両足で押さえつける。
そして、シヴァルの押さえ付けられた両手を、ナイフで刺した。
手の甲から垂直に掌(てのひら)へ向けて刺す。手の骨に少し当たって擦れる様な感覚がしたが、気にする事は無かった。
シヴァルは痛みで声を上げ、身を捩らせたがそんな簡単に俺から逃れる事も無く、されるがままの状態だった。
同じ様にもう1つの手もナイフを通す。
また五月蝿い叫び声を上げるから、五月蝿くて俺はシヴァルの右耳を強く噛んだ。
其の後はナイフを心臓付近にかざして、ギフトを見つめた。
ギフトは満足そうな顔をすると、シヴァルの目の前に座る。