第1巻 Sicario ~哀しみに囚われた殺人鬼達~
ドールが出て行った後、僕はまだ着ているコートから携帯を取り出した。
電話帳のな行に入っている、とある人物に電話を掛けた。
2コール程なって、相手は電話に出た。
「やぁ、久しぶり。」
『お前が俺に、電話掛けてくるなんて珍しいな。何かあったのか?』
「まぁ、それなりに。
其れより、今暇かい?良かったらこっちに来て欲しいんだけど。」
電話の向こうで、紙を捲る(めくる)様な音が聞こえた。
『残念ながら予定は入ってないな...。』
「なら、決定だ。早く来てくれよ。泊めてやるから。」
『お前が優しいと、裏がありそうで怖ぇな。』
僕はとんでもない、と思った様な口ぶりをする。
「そんな訳無いだろ。」
『其れはこっちの台詞だ。誰がお前に精神鑑定受けさせたと思っていやがる。』
「僕は普通だよ。」
『人様を殺す時点で、普通じゃないだろ。』
「あはは、そうかもね。...と言う事で、待ってるから。」
相手の返事が返ってくる前に、僕は電話を切った。
電話帳のな行に入っている、とある人物に電話を掛けた。
2コール程なって、相手は電話に出た。
「やぁ、久しぶり。」
『お前が俺に、電話掛けてくるなんて珍しいな。何かあったのか?』
「まぁ、それなりに。
其れより、今暇かい?良かったらこっちに来て欲しいんだけど。」
電話の向こうで、紙を捲る(めくる)様な音が聞こえた。
『残念ながら予定は入ってないな...。』
「なら、決定だ。早く来てくれよ。泊めてやるから。」
『お前が優しいと、裏がありそうで怖ぇな。』
僕はとんでもない、と思った様な口ぶりをする。
「そんな訳無いだろ。」
『其れはこっちの台詞だ。誰がお前に精神鑑定受けさせたと思っていやがる。』
「僕は普通だよ。」
『人様を殺す時点で、普通じゃないだろ。』
「あはは、そうかもね。...と言う事で、待ってるから。」
相手の返事が返ってくる前に、僕は電話を切った。