第1巻 Sicario ~哀しみに囚われた殺人鬼達~
side:セルリア
意識が戻ると、ギフトが誰かに電話をしているすがたが、視界に入った。
ディーブは珍しく外着姿で少々驚いた。何時もはカーディガンだが、ちゃんとジャンバーを着ている。ご丁寧に手袋までも用意している。
まだ現状が掴めていない俺は、椅子に座ったまま呆然としていた。
電話を終えたギフトが急いで自室へ向かうと、以前着ていたコートを俺に投げつけた。
似たような事が今日もあった気がする...。
「早く支度してくれ!!セルリア!!!」
「は?...え、なんのだよ?」
ギフトは一瞬面倒臭そうな顔を俺に向けると、盛大な溜息をついた。
酷くムカついたのは、必然の事だ。
「ターゲットが解ったんだよ!今から殺りに行く。だから早く!!」
俺は全くもって、ターゲットの見当がついていないのだが...。
この2人が自信を持って行動するのなら、確かなのだろう。
俺も2人に遅れを取らぬように、支度を始めた。
意識が戻ると、ギフトが誰かに電話をしているすがたが、視界に入った。
ディーブは珍しく外着姿で少々驚いた。何時もはカーディガンだが、ちゃんとジャンバーを着ている。ご丁寧に手袋までも用意している。
まだ現状が掴めていない俺は、椅子に座ったまま呆然としていた。
電話を終えたギフトが急いで自室へ向かうと、以前着ていたコートを俺に投げつけた。
似たような事が今日もあった気がする...。
「早く支度してくれ!!セルリア!!!」
「は?...え、なんのだよ?」
ギフトは一瞬面倒臭そうな顔を俺に向けると、盛大な溜息をついた。
酷くムカついたのは、必然の事だ。
「ターゲットが解ったんだよ!今から殺りに行く。だから早く!!」
俺は全くもって、ターゲットの見当がついていないのだが...。
この2人が自信を持って行動するのなら、確かなのだろう。
俺も2人に遅れを取らぬように、支度を始めた。