第1巻 Sicario ~哀しみに囚われた殺人鬼達~
side:セルリア
ギフトが先に教会へ向かった。
早く俺達もこの面倒臭い奴らを片付けて、ギフトの元へ向かわなくては...。
俺はまだターゲットすら知らないのだ。辿り着いたら、ターゲット殺したよなんて洒落にならない。何だか俺だけのけ者にされたような複雑な心境になる。
そうならない為にも、早く片付ける事が重要になる。
ディーブを背負っていて動きが鈍くなっているが、贅沢は言えない。
成長期なのか、心無しか前回背負った時より重い気がする。
小さいままの方がいろいろと楽なのだがな...。
「セルリア...しっかりやって。」
背負っているディーブが耳元でそう言う。
「俺何時もしっかりやってんだろ。」
「...。」
無視か。
そんな此方の事など気にもせず、男は攻撃を仕掛けてくる。
男は身を屈め右手に持っている剣を地面と平行に、且つ剣が右旋回する様に斬りかかってきた。
俺は自身の足に剣が触れる瞬間に地面を強く蹴った。その跳躍を活用して、男の頭を狙って右足の爪先をぶつけた。
少しよろめきつつも、転倒することなく着地した。
首に巻き付いているディーブの腕が少し締まる。
転びそうで怖かったのは解るが、首を絞めるな。
男は俺の蹴りに少しよろめいたが、ダメージなど皆無と言っていい程ない。
当たり前だけどな。逆にあの蹴りでダメージがあったら、怖いわ。
男は俺との間に一気に詰めてきた。男も俺と同様に、早く終わらせたいのだろうか。
左側から剣を振りおろしてきた。
今度は避けること無く、俺はその太刀筋をナイフで受け止めた。
ギフトが先に教会へ向かった。
早く俺達もこの面倒臭い奴らを片付けて、ギフトの元へ向かわなくては...。
俺はまだターゲットすら知らないのだ。辿り着いたら、ターゲット殺したよなんて洒落にならない。何だか俺だけのけ者にされたような複雑な心境になる。
そうならない為にも、早く片付ける事が重要になる。
ディーブを背負っていて動きが鈍くなっているが、贅沢は言えない。
成長期なのか、心無しか前回背負った時より重い気がする。
小さいままの方がいろいろと楽なのだがな...。
「セルリア...しっかりやって。」
背負っているディーブが耳元でそう言う。
「俺何時もしっかりやってんだろ。」
「...。」
無視か。
そんな此方の事など気にもせず、男は攻撃を仕掛けてくる。
男は身を屈め右手に持っている剣を地面と平行に、且つ剣が右旋回する様に斬りかかってきた。
俺は自身の足に剣が触れる瞬間に地面を強く蹴った。その跳躍を活用して、男の頭を狙って右足の爪先をぶつけた。
少しよろめきつつも、転倒することなく着地した。
首に巻き付いているディーブの腕が少し締まる。
転びそうで怖かったのは解るが、首を絞めるな。
男は俺の蹴りに少しよろめいたが、ダメージなど皆無と言っていい程ない。
当たり前だけどな。逆にあの蹴りでダメージがあったら、怖いわ。
男は俺との間に一気に詰めてきた。男も俺と同様に、早く終わらせたいのだろうか。
左側から剣を振りおろしてきた。
今度は避けること無く、俺はその太刀筋をナイフで受け止めた。