第1巻 Sicario ~哀しみに囚われた殺人鬼達~
銃弾は俺の左肩を貫通した。
「くっ...手前ェ...。」
左肩を押さえつつ俺は女を睨み付けた。まさかあの体制から、攻撃してくるなんて...なんて女だ。
ディーブになんて言われることやら...。
女は上体を起こすと、左手に持っている銃を俺に向けた。
女の表情には微笑みが浮かび上がっていた。
「私の勝ちよ!!」
何馬鹿なこと言っているんだ。
まだ終わってないだろ。
それに、お前は俺に殺される為に今まで生きてきたんだろうが...。
勝手なこと言ってんじゃねぇーよ。
「ひっ...」
俺を見ていた女が小さな悲鳴を上げた。
嗚呼、俺がそんなに怖いのか。
其の恐怖から、救ってやるよ。俺って優しいだろ。
俺は剣をその場に突き立てた。
「...なぁ?如何した?さっきまでの威勢の良さは...そんなに震えて何が恐ろしい?お前今、“殺される”って思ったのか?」
図星だったのか女の手から銃が落ちた。
俺はゆっくり女に歩み寄って、女と視線が同じになるように片膝をついた。
「くっ...手前ェ...。」
左肩を押さえつつ俺は女を睨み付けた。まさかあの体制から、攻撃してくるなんて...なんて女だ。
ディーブになんて言われることやら...。
女は上体を起こすと、左手に持っている銃を俺に向けた。
女の表情には微笑みが浮かび上がっていた。
「私の勝ちよ!!」
何馬鹿なこと言っているんだ。
まだ終わってないだろ。
それに、お前は俺に殺される為に今まで生きてきたんだろうが...。
勝手なこと言ってんじゃねぇーよ。
「ひっ...」
俺を見ていた女が小さな悲鳴を上げた。
嗚呼、俺がそんなに怖いのか。
其の恐怖から、救ってやるよ。俺って優しいだろ。
俺は剣をその場に突き立てた。
「...なぁ?如何した?さっきまでの威勢の良さは...そんなに震えて何が恐ろしい?お前今、“殺される”って思ったのか?」
図星だったのか女の手から銃が落ちた。
俺はゆっくり女に歩み寄って、女と視線が同じになるように片膝をついた。