○○系彼氏。~短編集~
『ねぇー。有理(ゆうり)ー。疲れたー。』

ぐわー。って音がするくらいの勢いでもたれてくる私の彼氏の堅斗(けんと)。

「疲れたー。じゃない。重い。」

冷たく返しているように見えるかもしれないけど、それは錯覚だ。

私の彼氏の堅斗が可愛いすぎるから、私が冷たく見えるだけだ。

『ケチー。意地悪ー。むー……。』

乙女か。乙女だ。コイツ。

「どーいーてー。」

『いーやーだー♪』

堅斗が腕の力を強める。

「離して?」

私も負けずに可愛く言ってみる。

『やぁだ。今、有理を充電してるのー。』

何だかんだ言って私は堅斗が大好きだ。
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