○○系彼氏。~短編集~
「「ねーねー。どんな衣装がいい?」」

女子の何人かが私に聞いてくる。

「んー?なんでもいいよ?」

どうせ可愛い服は着るんだし。

と思っていたら

「じゃあさ、有理が執事で、堅斗がメイドやってよ!」

……………………は?

「なんで?」

それはおかしい。なんで私が執事なんだ。

「えー。だってそっちのほうが客はいると思うし!堅斗くんはそれでいい?」

堅斗は嫌だって言うと信じていたのに

「客が入るならいいよー。俺がんばるー♪」

賛成してしまった。

つまり、反対しているのは私1人だけだ。
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