○○系彼氏。~短編集~
「お帰り。お嬢様。ずっと待ってたんだよ?」

こんなセリフを普通に言えなる私。

女の子が目をハートにして店へ入っていく。

「ご主人ー!おかえりー!遅かったね?」

堅斗は男の子をトリコにしている。

そんな私達のおかげでクラフは大繁盛だ。

「有理。ちょっといい?」

堅斗が急に私に話しかけてきた。

「うん?どうしたの?」

深刻そうな堅斗の顔。

何かあったのかと不安になってしまう。

「あのさ、こっち来て。」

堅斗に腕を引かれる。

「わっ……ちょ…堅斗!?」

ぐいぐい腕を引かれる。

連れていかれたのは屋上。
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