○○系彼氏。~短編集~
「堅斗……?どうかしたの?」

私が何かしたのか不安になる。

「あのさ、衣装変えない?」

「え…?」

堅斗が急に言い出した。

「何で?急にどうした?」

堅斗がこんなこと言うなんて珍しい。

「僕は男の子なんだ!!って言いたい。」

………え?

「堅斗は男の子じゃん。私は知ってるよ。」

「僕は、有理の可愛い姿が見たい。って言うのもある。」

恥ずかしい。堅斗、顔が真っ赤だ。

「でも、堅斗が女の子にチヤホヤされるの嫌だ。」

「妬いてるの?かーわい♪でもね…」

急に黙る。
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