○○系彼氏。~短編集~
「格好いいよ!すごく。これでも売れるね。まぁ、店始めるよー!!」

朱音が言う。

その後、お客が2倍以上になったのは言うまでもない。

「はぁ……疲れた…。」

つい脱力してしまう。

「そう?僕は結構楽しかったよー♪」

嬉しそうな声で言っている堅斗。

「有理。」

不意に堅斗に名前を呼ばれる。

「堅斗?どうしたの?」

「僕、格好よかった?」

急に聞いてくる。私は顔が赤くなってしまう。

格好よかったけどいつもなら恥ずかしくて言えない。

でも

「いつも格好いいけど、今日は一段と格好よかった。」

言った後に照れてしまう。堅斗をチラッと見ると、耳まで真っ赤だった。
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