○○系彼氏。~短編集~
「はぁ…。やっと着いた…。」

以外と遠くて疲れた。中に入るともう叫び声などがするので始まっているようだ。

お店の人にバレー部が使っているという個室に案内してもらった。

「し、失礼しまーす……。」

恐る恐る扉を開けて中に入ると、

「良樹の彼女登場!!!!!フー!!」

と言う声がした。

「えー!?良樹の彼女!?可愛いー。」

「良樹にはもったいないよ!!オレに譲れ!!」

などという声もする。

正直、すごく恥ずかしい。なんなんだ。この罰ゲームの様な恥ずかしさは。

「お前らうるせーぞ。葉奈乃困ってるじゃん。あと、お前のほうが葉奈乃はもったいないから。」

良樹がそう言っている。助けてくれたのは嬉しかったが、最後の一言。余分だろう。

「わぁーもうリア充になりたい。はぁ……」

と寂しそうにしている人もいた。

皆が私達に興味がなくなり個人個人で楽しんでいる途中、良樹か私にはなしかけてきた。
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