○○系彼氏。~短編集~
「葉奈乃。ここ出ようぜ。」

腕を引っ張られる。

「どわっ!?」

「おい!!俺ら、隠れてイチャイチャしてくるわ!!!!」

良樹が皆に向かって言う。

「リア充は嫌だわー!!」

「おぉー。存分イチャイチャしてこいよー!!!!」

と皆に送られながら居酒屋を出る。

「良樹?どうしたの?」

持たれていた腕に力が入っている。

「最近2人でマトモに話してないじゃん?俺は練習あったし。だから話したいなって思って。」

腕ではなく手を捕まれる。

「何かあったの?」

「いや…。ちょっと、2人きりで渡したいもんあったし。」

と言った後にポケットを探る良樹。

「お、あった。はい。目閉じて。」

そう言われたから素直に目を閉じる。

「よいしょ……。できた。目、開けていいよ。」

目を開けると首に可愛いネックレス。

「可愛い!くれるの?」

「うん。やる。」

珍しい。良樹が私にプレゼントとか。

でもすごく嬉しい。

「ありがと。良樹、大好き!」

「知ってる。」
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