still you said forever






「………あ……叶愛!!」



キーンコーンカーンコーン





誰かに呼ばれたと同時にチャイムがなった


「……ん…」


ゆっくりと目をあける



「叶愛、授業終わったよーもうお昼だよ!
いつまで、ねてんのー!!!」



「………え?…あぁ……ごめんね」







あの事実を告げられてから2週間がたった
当然、勉強なんか手をつけられる状態でわない



告げられた瞬間、お母さんが崩れるように膝をつきわんわん泣いていた
泣きたいのはこっちだと言うのに


…あの家で過ごすのも後わずか……か。



「叶愛!?汗ヤバ!!
大丈夫なの!?」





確かに、ちょっとベタベタする
額も汗で髪がくっついている



さっき寝てたからかな…





「…ん、大丈夫」


目の前にいる子にそう返事をすると、すこし目を見開いてから小さなため息をついた


「…はぁ、バカねーあんた。
言っとくけど叶愛、あたしと何年一緒にいると思ってんの
あんたの小さな変化に気づかないわけないでしょ」


「気づかなくていいよ」


「無理よ。そんな力なく笑ってんのによく言うわ
心配されたくないんだったら気づかれないようにしなさい」


気づかれないようにって……多分無理なんだろな
なんせ、楓萌(ふうめ)の趣味は人間観察だもん



そんな森上 楓萌(もりかみ ふうめ)は、中学1年の頃からの付き合いで
私の親友とも言える存在。
私より背が小さくて可愛らしいのに、言いたいことははっきり言って
自分に芯が通っている、とても素敵な女の子だ
……周りからみると、ふわふわ系女子なのに中身はきついと思われているから女子にはあまり好かれてないが、男子からはギャップ萌え最高!!とのことで結構モテている




「ま、気持ちが落ち着いたら話しなさい
いつでも聞いてあげるわ」



「…え」


「今は話さなくていいってことよ!
でも、あまりにも弱ってたら逆に問い詰めるから。
せいぜい弱る前に話すことね」

そう言い、フンッと鼻をならし昼ごはんを食べ始めた



あのきつい言い方の中には暖かい言葉がいっぱいあった

……なんとゆーか………楓萌は…ツンデレだと思う。


それがおかしくて、言葉が嬉しくてクスクス笑ってたら「キモい」と言われたのは言うまでもないだろう






「……楓萌~」


「んー?」













「…ありがと」









「………別に」




ふふふっ顔真っ赤






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