still you said forever
「ねぇ、楓萌」
「何?あ、話したくなった?」
……あ、あんなこと言っててもやっぱり聞きたいんだ
でも、ごめんね。
気持ちがまだ追いついてないの
整理ついたらちゃんと言うからね
「…ううん。違う」
「………ばかぁぁあ」
ば、バカって……
しかも、期待させんなよって目で見ないでよ
背筋がひやひやだよ。。。
「で、何?」
「…あのね、すんごい唐突なんだけど
楓萌って親のこと好き」
「普通に好き。
てか、ほんと唐突すぎ」
「だよね。自分の親だもんね
あぁ、ごめんね
……いや、実はさぁ親と喧嘩しちゃって…」
嘘だけど嘘だとばれないようにハハッと笑う
けど、やっぱり楓萌にはばれてしまうらしい
「………ふ~~ん。
で、あれか。親と喧嘩して自分はどうせ親の子じゃないんだ!!って言いドラえもんの力で過去へ行くことになり名前の意味を知って改めて親の子なんだって思うやつか。。
………まじ、ドラえもんか!!のび太か!!
猫型ロボットかっつーの!!!!!」
ギクッ
ドラえもんと猫型ロボットが一緒なのはスルーして
嘘がばれた……のは、承知の上
でも、勢いとはいえ
『自分はどうせ親の子じゃないんだ!!』
この言葉がでるなんて……
だって、、、、
「ちょっ、叶愛!?
泣かないでよ!!」
気づいたら涙がでていた
「叶愛~~
きつく言い過ぎたから、ごめんって~」
違うの。違うよ楓萌
てゆーか楓萌はなんもしてない。
むしろしてない
全くしてない
全然してない
それに、楓萌の言葉にきついなんて思ったことがない
「叶愛……ごめん。」
違うって言わないと
でも、次々流れてくる涙に戸惑って言葉がでてこない
「………ごめん。
頭冷やしてくるね」
教室を出て行こうとする楓萌の腕をとり
しばらく目の前に立たせた
その行動に楓萌はあっけらかんとしていた
そして、戸惑いも少し落ち着く
「ごめ……違う…違うよ楓萌。
楓萌はなんも悪くないの」
「へ?
……叶愛??」
「…私……どうしたらいいの」