still you said forever

あのとき、ただ笑って『そうだよ』って言って欲しかっただけなのに


頬に液体が、ツーっと通る


「次は〇〇駅~〇〇駅~」
と、リズミカルな声が聞こえてき我に返った


涙がこぼれていたことに気がつき
袖で勢いよく拭った
そして、勢いよく頬をパンパンと叩いた


よし!よしっ!!!


何も言ってないのに応援してくれる楓萌の気持ちに答えなきゃ


よし!よし!!!


頑張ろう!!

とりあえず、今の気持ちは隅においとこう。
じゃないと、どんどん弱い人になっちゃうから


新たな暮らしは怖いけど


すべてにおいて頑張ろう





感情に飲み込まれないように

とりあえず、、とりあえず頑張ろう




プシューっ




電車の扉が開いた


なぜか、、、言葉では言い表せない気持ちになった





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