初恋の君は俺を忘れてしまいました。
第二章

日常になっている幸せ

私たちは無事、地元の公立高校に合格した。


私たち、というのは私と、昂のことだ。


志望校がたまたま同じだった私たちは、お互いの家や図書館で勉強することがあった。


私のわからない問題を昂はすらすらと解き、わかりやすく説明してくれた。


そのおかげか、テストではほとんど引っかかることはなく、面接も無事に終わり、見事合格した。


昂に関しては受験のときの成績が一番だったらしく、入学式で代表者として言葉を言うらしい。


昂はその代表者としてのあいさつを完璧にこなし、その日から昂はまたたくまに有名になった。


私はというと・・・運よく高校でも昂と一緒のクラスになれた。


昂との関係も高校に入ったからといってなにか変わるわけではなかった。
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