初恋の君は俺を忘れてしまいました。
それよりも・・・


(なんでっ?)


心臓の心拍数が徐々に上がっていく。


ドキドキドキドキ・・・・


「・・・約束して。」


「・・・?」


「・・・・俺から離れるな。ずっと、隣に、そばにいろ」


「・・・」


こんな約束、残酷すぎるよ。


私が普通の子だったら、ここで笑ってうなずけたのかな?


昂。


その約束は守れる自信がないよ。


守れない約束なんて、嘘でもできないよ。


私は無言で昂の背中へ手を回した。


離れないよ。


そう、言えない返事を昂へするように・・・。


この時に私は決めたんだ。


また、昂に笑って出会うために・・・私は、昂から離れる。


昂。



ずっと言えなくてごめん。


大好きだよ。



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