初恋の君は俺を忘れてしまいました。

それから

それから二年後・・・。


俺たちは高校の卒業式を迎えた。


式が終わると、俺の第二ボタンやネクタイがほしいと女子が寄ってきたが、誰も相手にしな
かった。


俺はブレザーの第二ボタンを、自分で千切り取り、桜の木の下に埋めた。


俺は沙菜を忘れない。


そんな思いを込めて・・・。
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