それでも愛してる。
「太陽!?」
走ってきたのは
いつの日か私を呼び出したあの女の子。
「水野…。」
太陽に抱きついた。
「「ー…!!!!!!!?」」
私達は固まった。
「太陽心配したんだよ。」
「ごめん、心配かけて。」
これが嫉妬か。と思った。
ちらり太陽が私を見る。
大丈夫だよ。
みんな心配してたんだ。
ニコリ笑う私。
するとその子は私のところに来た。
「ありがとう。太陽を連れて来てくれて。」
「笑った顔。初めて見た。よかったね。」
頷くその子は続けた。
「酷い事してきてごめん。
今度からは真っ向勝負するからさ。」
宣戦布告。
「うん。やっと気づいた。
あなたのおかげで。
あなたにも他の人にも負けません。」
その子は笑った。
「愛菜かっこいい!!」
華が私を後ろから抱きしめる。
「そ、そうでもない…。」