それでも愛してる。




「でしょ?」


その笑顔は空にいる太陽よりも
明るく温かかった。


「うん」


だから私も笑った。
太陽から力をもらえたから。


そして、私の横にいる
もう一つの太陽が
励ましてくれたから。


「太陽ありがと…。
もう私、嘘つかないから。
正直に生きるから。」


何も言わずに頷いてくれたのは
彼の優しさだと思った。


本当にありがとう。


太陽が教えてくれたこのおまじない。


私が1人じゃないって
感じさせてくれる。


「元気でた?」


「太陽のおかげでね
ありがとう。」


「やっぱり愛菜は
笑ってる顔が1番いいよ」


ふわり笑った太陽は
温かく大きなその手で

私の頭を撫でた…。



< 24 / 115 >

この作品をシェア

pagetop