それでも愛してる。
「でしょ?」
その笑顔は空にいる太陽よりも
明るく温かかった。
「うん」
だから私も笑った。
太陽から力をもらえたから。
そして、私の横にいる
もう一つの太陽が
励ましてくれたから。
「太陽ありがと…。
もう私、嘘つかないから。
正直に生きるから。」
何も言わずに頷いてくれたのは
彼の優しさだと思った。
本当にありがとう。
太陽が教えてくれたこのおまじない。
私が1人じゃないって
感じさせてくれる。
「元気でた?」
「太陽のおかげでね
ありがとう。」
「やっぱり愛菜は
笑ってる顔が1番いいよ」
ふわり笑った太陽は
温かく大きなその手で
私の頭を撫でた…。