それでも愛してる。
午後6時過ぎ。
4階までのエレベーターを探す。
「え…っとあれ。
これ一般人は乗れないやつだ」
と…。
チーンっとゆう音と共に
エレベーターのドアが開いた。
「あれ?愛菜!?」
「愛子さん…。」
驚いた顔をしてエレベーターから
降りてきたのは
今日、朝出ていった時と同じ格好の
愛子さん。
ほっとしたのと同時に
いろいろな事が脳をめぐる。
「どうしたの?こんなところで」
一緒に並ぶと
ヒールの成果もしれないけど
随分と身長差がある。
「う、うん迎に来たの。
遅かったから」
へらり笑う私に
そっか。ありがとうって
愛子さんはそう言った。