それでも愛してる。
1人ぼっち ー愛菜ー
家に着くと
愛子さんは帰っていない。
「マロンー…。」
私の足に体をこすり
甘えてくる。
「私、やっぱり人間なんて大嫌い。」
マロンを抱え自分の部屋へと向かう。
物の少ない部屋。
ベッドに座りマロンを離す。
背中に太陽の暖かな光が感じる。
ちらり窓を見ると
キラキラと眩しい太陽が
照らしている。
目を細めると私は
カーテンをひっぱった。
何よ…。
真っ暗な部屋に私とマロン。
私にはこれがお似合いなのだろう。
目をつぶると浮かぶのは
楽しかった昨日までの日々。
何で…。
消したいのに消えない。
こんな事早く忘れたい。
太陽との楽しかった思い出なんて
何もなかったことにしたかった。