それでも愛してる。
✩第3章✩
想い ー愛菜ー
「ー…?」
いつの間にか閉じていた瞼をあけ
さっきよりも暗くなった
部屋を見渡す。
起き上がりちらりドアを見た。
隙間からは光が差し込んでいて
電気がついている事がわかる。
愛子さん帰って来てる。
そう思い時計を見ると午後7時40分。
寝すぎたと私はドアを開ける。
「あ、愛菜…。帰ってたんだ。」
考え事をしていたのか
ぼーっとしていた愛子さん。
コーヒーの入ったコップを下げて
ご飯の支度を始める。
「愛子さんー…。」
私は愛子さんの手を引いて
イスに座らせた。