それでも愛してる。
美味しそうな匂いがする。
目玉焼きだ。
「愛子さんおはよう」
フライパンを片手に
ニコリ笑ったのは私の親代わりの
愛子さん。
私の家族と呼べる唯一の人だ。
「お、愛菜おはよう」
とても美人でスタイルもいい。
小さな頃からずっと愛子さんが私の
お姉ちゃんでお母さんで家族だった。
昔はヤンキーだったけど
今はちゃんと仕事をしている。
「お弁当もう出来てるから
かばんに入れちゃいなよ」
「ありがと…。」
受け取ったお弁当を
私はカバンへとしまった。