それでも愛してる。
そして異様な雰囲気の中
話し合いが始まった。
「愛子が妊娠してる事は知ってる?」
「はい、さっき聞きました。」
彼は真面目な顔で私に向き合う。
「俺的にはさ産んで欲しいんだ。
でも、愛子は愛菜ちゃんがいるかって
結婚も拒んでる。」
さっき愛子さんから聞いた話。
「はい、でも多分愛子さん
今は気持ち変わってると思いますよ。」
私はへらり笑ってみせた。
「愛菜ー…。
龍人、あたしこの子産む。
龍人とも結婚したい。」
素直でストレートなその言葉に
偽りなんてない。
「本当か!?」
龍人さんは喜んで愛子さんに
抱きついた。