それでも愛してる。




明らかに様子が変だ。


心配ではなかったが
少しだけ気になった。


でも、私は黙々と歩いた。


偽りの仲良しごっこの
化けの皮が剥がれた今は


仲良くする意味もないだろう。
私はそう思ったから。


学校につき靴箱を開ける。


またお約束の手紙が入ってる。


【死ね】


今日はこの1枚だけ。

それをポケットにしまい階段をのぼる。


今までに何枚もらっただろうか。


そんなことを思い席に着く。


外はなぜか黒い雲に包まれている。
さっきまで晴れてたはずなのにー…。


じーっと空を見ていると
雨がポツポツと降ってきた。


あ。太陽が泣いてるー…。
はっとした。

その時なぜか太陽の顔が浮かんだ。


理由はわからない。


でも、今すぐに太陽に会わなきゃいけない。
そう思った。



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