それでも愛してる。




素直に彼はそう言った。


「やっぱ良くないよね。
話題作りのために愛菜と話してたんだよ。
バチあたったんだわ。」


なんでだろうか。
昨日は利用したくせにって
嘘つきだと太陽を恨んで嫌ったのに


今は何も感じない。


「それでもいい。」


何言ってんだ?私ー…。


「それでも太陽が私と話して
くれたことは事実だ!!
太陽が向けてくれた笑顔は
本物だと私は信じてる!!」


驚いた顔をしている太陽に
驚いた顔をしている私が言う。


「私はー…。なんだ。
その、頭も良くないし
人の気持もわからない。

ましては好きとか愛とかゆう
得体のしれない感情がわからん。
今この時太陽になんて言ってあげるのが
1番ベストかはわからないけれど

ただ1つだけ言える事がある。」




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