それでも愛してる。




「これをきっかけに
これからも話しかけてもいいかな?」


そう言ってくれた。


「ー…でも私はみんなに
嫌われてるし。」


そう言うと2人の顔色が変わった。


「私達もさ鈴野さんが
悪口とか言われてるの知ってたし
止めようともしなかった。

でも、あの日鈴野さんが
お弁当落とされて怒った時からかな。

何で悪口言われてるんだろうって。
理由なくそんなこと言われる
気持ちって私にもわかる。

だからいつか話せたらって思ってた。」


都合いいな。

私はそう思った。

性格悪いのかなー…。


「都合いいかもしれない。
見て見ぬ振りしてきて今さらー…。」


「うん。私もそう思った。」


その言葉を聞いて落ち込んだように
下を向く2人。




< 71 / 115 >

この作品をシェア

pagetop