それでも愛してる。




「でも、2人に何かされた
訳じゃないし。

話しかけてくれてありがとう。」


そう笑って見せると
2人の顔は明るくなった。


「あ、あのね!!
これからも話しかけてもいいかな?」


今までの私なら
きっと声をかけられた時点で
無視していただろう。


「う、うん。」


「わ、わぁ!!私の事は華って呼んで!!」


「私は恵で。」


愛子さん。
私、愛子さんのおかげで
ちょっとずつ変わってるのかも。


「よろしく華。恵。」


やっとだ。

やっと人に関わろうって
思えてきた。


「教室行こう。」


私達は3人並んで教室へと入った。




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